1年生が現場見学に行ってきました

2024年07月09日

6月29日(土)に、国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所の協力のもと、1年生を対象とした現場見学会を実施しました。見学場所は、横浜環状南線「栄IC・JCT(仮称)」、横浜湘南道路トンネル工事です。当日は2班に分かれ、栄IC・JCTとトンネル工事を交互に見学しました。(IC:インターチェンジ、JCT:ジャンクション)

栄IC・JCTは日本でも珍しい最大5層構造のIC・JCTとなっており、その橋脚の本数は124基にもおよびます。上部工はかなり進捗しIC・JCTらしい様相となってきました。この現場の一部では道路の上に橋を架ける場所があり、橋脚から組立てた済みの橋桁を,手延機を用いて順次所定の位置まで送出す「送出し架設」と、すでに設置した桁上で異なる桁を所定の位置まで縦方向に移動させた後にさらに横移動をさせる「縦取り横取り架設」で橋梁が造られています。これらの工事は交通量の少ない夜間に実施されています。動画や資料を用いた説明を聞いた後に、まだ舗装されていない床板を歩いて現場を見学しました。高さは最大で約33mで13階建てビルに相当し、高所恐怖症の学生には少々苦い思い出となったようですが、今しか歩けないこの貴重な機会を各々で楽しんでいました。

横浜湘南道路は、栄IC・JCTと藤沢ICを結ぶ約7.5kmの道路で、そのうちの約5.4kmがシールドトンネルとなっています。横浜湘南道路トンネル工事は、おおよそ中間の位置にシールドマシンの発進立坑があり、そこから藤沢に向かって1号機が掘進していましたが、地中支障物にあたってしまい約2年間掘進が停止してしまうなどのトラブルを経て、現在は藤沢回転立坑に到達し、マシンの点検をおこなっているとのことです。今回は栄IC・JCT側から2号機で掘進した横浜坑口の見学をしました。いくつものモニタでマシンや周辺状態を監視し、各種計測をしている中央制御室を見たのち、トンネル内やトンネルの壁になるセグメントなどを間近で見ました。

現場で説明を聞きながらメモをとったり、見たことのない施設・設備や部材を見ながら「これは何ですか?」「1日どれくらい運転するのですか?」と多くの質問をしたり、学生にとって非常に有意義な見学会となったようです。教室での学びだけでなく、実物を自分の目で見て土木構造物の規模の大きさを肌で感じ、これからの学びや将来のキャリアを考えるきっかけにつなげてほしいと思います。

工事概要について説明を聞いていますシールドマシンの中央制御室
トンネル坑内トンネルのセグメント
今しか歩けない橋梁の路床を歩いている様子各自で積極的に質問をしている様子
横浜湘南道路トンネルでの集合写真栄IC・JCTの橋梁での集合写真

CC BY-SA 4.0 関東学院大学理工学部土木学系. Last modified: July 06, 2025. Website built with Franklin.jl and the Julia programming language.