防災水工学研究室

最新の数値解析技術とデータ駆動型技術を用いて沿岸災害に備える
Hydraulic Eng. Lab.

研究内容

2011年に発生した東北地方太平洋沖地震では、東北地方の多くの地域で、それまで想定されていた津波浸水想定域・ハザードマップを遥かに超える領域が津波により浸水し、 沿岸部の都市では甚大な被害が発生してしまいました。近年では、強大な台風により、2018年には大阪湾周辺地域や関西国際空港、2019年には東京湾西部の沿岸が浸水被害に遭いました。

coRaL法を用いた確率規模毎の津波浸水評価

このような沿岸災害の事実を背景として、当研究室では、主に地震による津波や、台風や爆弾低気圧による高潮等の、海岸工学が対象とする自然現象のハザード評価や、 被害評価に関する研究を進めています。具体的には、自然現象やそれによる被害評価には大きな不確かさが伴うことを認識したうえで、数値解析技術や最新のデータ駆動型技術の手法を用いて、 その不確かさを適切に定量評価する確率論的評価手法に関する研究や、それら評価が社会に及ぼす影響等について、幅広く研究を行っています。

水理実験の様子(防衛大学校との共同研究)

研究テーマ

  • 沿岸防災のための確率論的津波・高潮ハザード評価手法の高度化
  • 水災害に関わる確率論的リスク評価手法の研究
  • 水理実験による各種構造物に対する流体の波力・波圧特性評価

キーワード

沿岸防災 / 津波 / 高潮 / 確率論的ハザード評価 / 災害リスク評価